最近アイコスのヒートスティックが吸える互換機を多数見かけるようになりました。
アイコス屋さんでもアイコス互換機に関する情報を追いかけており、最新機種「イーフォス(EFOS)」などのレビューや使い方などについて記事をアップしています。
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EFOS(イーフォス)E1を吸ってみたレビュー!味、使い方、販売店舗は?アイコス互換電子タバコ
どこのコンビニで売っているIQOS葉タバコが使える「アイコス互換電子タバコ」が最近、話題になっています。 アイコス互換電子タバコには「アイバディ」「シガレッソ」「ハーブスティックPen」と多くの種類が ...
アイコス互換機は「アイコスユーザーの不満を解消したデバイス」として注目され、楽天市場などのショッピングサイトでもランキング上位になるほどの売れ行きですが、ここでちょっとした疑問が生まれます。
それは「アイコス互換機はあるけどグローの互換機は無いの?」というものです。
実は現在、グロー専用に作られた互換機は販売されておらず、GoogleやAmazonのホームページ内で検索してもヒットするのはアイコス互換機ばかりです。
- なぜグロー専用互換機が無いのか?
- 代用品として使えるものはあるの?
といった疑問について詳しく解説をしていきます。
アイコス互換機発売の背景
ここまで多数のアイコス互換機が登場したのにはいくつか理由があります。個人的に感じる部分も多いですが以下のようなことからです。
- アイコスは連続で吸えない
- ヒートスティックがうまく刺さらない
- 構造上仕方ないが良く壊れる
- チャージャーとホルダーが別々
- 充電ができていなかった
アイコスはチェーンスモークができない
アイコス互換機が発売された理由の大部分はココなんじゃないでしょうか。
アイコスは限りなく紙巻きたばこの味わいを再現していて非常に優秀なデバイスだと思いますが、それでも紙巻きたばこに比べれば喉にグッとくるドロー感は弱く感じます。
当然、紙巻きたばこ⇒アイコスに切り替えた人たちはヒートスティックで十分な満足感を得ることができず、2本3本と連続で吸いたくなります。
しかしアイコスはホルダーを充電するという機能により「連続で吸うことができない」というネックがあり、それが直接アイコスユーザーの不満へとつながりました。
もちろん連続で吸うことによる健康被害を考えてのことなのでしょうがユーザーはワガママなんです。
「吸いたいと思った時に吸えないと逆にストレス」
となってしまうんですね。
1箱に数本ヒートスティックが刺せない
アイコスは板のような形状をした加熱ブレードにヒートスティックを刺し吸引を行いますが、ブレ-ドにこびりついた汚れなどによりうまく刺せないことがあります。
定期的にメンテナンス(公式では1箱吸ったら清掃を推奨)することで症状を和らげることができますが、それでも結構な頻度で刺せません。
1本23円もするヒートスティックですから仮に1箱で3本もダメにしてしまうと69円、1日1箱吸う人なら1年で25,000円分も損していることになりますね。
良く壊れるので定期的な買い替え(交換)が必要
そして最もアイコスユーザーが不満に思うことが「本当によく壊れる」ということ。
一番多いのがチャージャーのフタが閉まらなくなる故障で、次いでホルダーの充電ができないトラブル。もちろん1年間というロングラン保証があるものの、交換後に故障してしまえばそれで終了。再度10,980円もする本体を購入しなくてはいけません。
故障が多い原因はやはり「チャージャーとホルダーが別々」になっているということ。そもそもホルダーを格納する必要が無ければチャージャーのフタが壊れる心配もありませんしね。
さて吸おうかな?あれ、充電できていない…
何気に良く遭遇するトラブル(?)ですが、チャージャーのフタが付着した汚れなどで少し浮いていてホルダーの充電が出来ていないことがあります。
アイコスのホルダー充電時間は公式発表で約4分間となっています。新型になって少し早くなった気がしますが、それでもカップラーメンが出来上がるくらいまでの時間が経過するまで吸えません。
さらにホルダーのバッテリーが弱いせいか、寒冷地などでは加熱までに時間がかかったり、場合によっては吸うことができないなんてこともあります。
このようなアイコスユーザーの不満を解消するために生まれたアイコス互換機ですから、すでに大ヒットしている商品の痒い所に手が届く代用品として売れているんでしょうね。
グロー専用の互換機はなぜ販売していないのか?
少し前置きが長くなってしまいましたがここからが本題。アイコス互換機は売っているのにグロー互換機が登場してこない理由についてです。
グロー販売元のBAT社(ブリティッシュ・アメリカン・タバコ)が規制をかけている可能性もありますが、それならばアイコス販売元のPMI社(フィリップ・モリス・インターナショナル)が黙認している理由が分かりませんね。
個人的には以下の理由からではないかと推察しています。
- デバイスとして既に優秀だから
- アイコスほど需要が伸びていないから
グローは一体型で使いやすい
さきほどアイコスユーザーの不満として挙げた「チャージャーとホルダーが別々」というものがありましたが、加熱式たばこ後発組であるグローは早速この欠点を補うべく、一体型デバイスとしてグローを発売させました。
それが受けたのか、グローが全国発売するや否や、当サイトのグロー関係の記事も沢山の方々に読んでいただくことができました。
大きさもアイコスよりも小さくそれでいて一体型なので、片手で疲れることなく吸えるのが良いですね。
また、充電するためにホルダーをしまうなどの煩わしい操作もなく、シンプル設計で壊れにくいという特徴もあります。
アイコスと比較するとユーザーが少ない
そんなグローですが、全国発売のタイミングを逸したのか加熱式たばこ市場はすでにアイコスが牛耳っていて、なかなかシェアを奪うことができない状態になっているようです。
互換機を開発するメーカーも「売れ行きの良いデバイス」を作ったほうが商売として利益を上げやすいので、どうしてもアイコス互換機を優先して作らざるを得なかったというのが大きな理由なんじゃないでしょうか。
グローの不満
さきほど「グローは優秀なデバイス」といいましたが、とはいえユーザーからは少なからず不満が挙がります。
代表的なのは、
- 1本当たりの吸える時間が短い
- 加熱時間が40秒と長い
- 吸っている姿がオシャレじゃない
といったところです。
吸える時間が短い
アイコスは1本当たり6分間または14回吸引でホルダーの充電が切れる仕組みになっていますが、グローは3分間で一旦電源が切れる設計です。
息を吸うかのようにネオスティックを吸えばアイコスぐらいは吸えますが、それだとただしんどいだけです。
一般的なたばこ1本を吸うのにかかる時間は5分強といわれていますから、その点アイコスはちょうど良い時間です。
しかしグローは半分の時間で電源が切れてしまうため、タバコミュニケーション中はグロー愛用者だけ先に吸い終わってしまうか、最後まで付き合うためにもう1本吸うなんて光景も良く見かけます。
加熱時間が長い
アイコスは電源オンから10数秒で吸えるようになるのに対し、グローは加熱完了まで40秒を要します。
ほんの少しの差に感じるかも知れませんが、1日に何本も吸うたばこですからトータルではこの差は非常に大きく、仮にアイコスとの差が20秒としても1日1箱吸う方なら1年間で40時間も待っていることになります。
計算してみるとビックリです。そんなに待っていられません。
牛乳パックを飲んでるみたい
グロー購入当初から感じていたことですが、その形状とネオスティックの細さが「まるで牛乳パックを飲んでるみたい」なんです。
色んな方がそんなことを感じていたようで、最近では「牛乳パック」や「イチゴオレ」をモチーフにしたグローシールも販売されています。

たばこを吸っている姿がカッコいいか悪いかを気にする人ってそんな多くないと思っていましたが、こういった商品が発売されるとなると潜在的に考えている人は結構いるんじゃないかって思います。
グローが使用できる互換機「ハーブスティック」
グロー専用の互換機が発売されていない理由と、実は意外とあるグローの不満について書いてきましたが、ここからは「グローが吸える代用品」について紹介していきます。
「グロー互換機は売っていないのに代用品はあるの?」
と思った方もいらっしゃるでしょうが、今回紹介するのは「グローでもアイコスでも紙巻タバコすら吸えるデバイス」です。
それがハーブスティックというものです。
ハーブスティックとは?
ハーブスティックはその名の通り「ハーブ(葉)を加熱して吸引できるスティック状のデバイス」のことです。
紙巻たばこ(加熱式たばこも)は周りに白い紙が巻かれていますが、中にはタバコ葉が詰まっています。このタバコ葉のことをシャグと呼びますが、ハーブスティックはシャグを加熱部分に詰めて吸引します。
いろんなモノが出ていますが基本的にはどのタイプも加熱温度の調整が可能で、「水蒸気として楽しむなら低温・通常のたばこのように楽しみたいなら高温」と用途によって使い分けができるのが特徴です。
ハーブスティックは最新モデルとして、現在「FyHitシリーズ」が発売されています。
実際にグローを吸ってみましたので、簡単な使い方とともに紹介します。
FyHit ECO-S
FyHit ECO-Sは169℃から210℃まで6段階の温度調節機能がついている加熱式たばこのマルチデバイスです。加熱式たばこを使用する場合は2~3段階目(青~緑ランプ)の加熱温度がちょうど良いでしょう。
非常に簡単な構造で、キャップを開けシャグを詰め込んだら加熱するだけ(キャップは閉めてくださいね)で吸引が可能です。
ネオスティック1本まるごとシャグを詰め込む必要はなく2~3回に分けて使用することが可能で、コスパ的にもグッド!です。
FyHit ECO-Sでグローを吸ってみた
まずはネオスティックからシャグを取るためにハサミなどでカットします(付属のナイフで切っても良いです)。
英語の文字が書かれた部分にシャグは入っていません(空洞)のでご注意を。
続いてFyHit ECO-Sにシャグを詰めていきます。この写真の量でネオスティック半分です。まあちょうど良いですね。
あとはキャップを閉めて加熱を行うだけ。内部構造が単純なので吸い終わった後は灰皿にトントンと吸い殻を落とすことができます。
FyHit CS Pen
さきほどのCS-ECOと違い、アイコス専用のマウスピースが付いておりシャグではなくヒートスティックそのままで楽しむことができます。
もちろんさきほど紹介したECO-S同様の使い方もできるので、グローや他の紙巻タバコも味わえます。
アイコス互換機としての用途を想定して作られているため加熱温度は3段階のみですが、加熱式たばこを吸う場合は低温モードで味わえばCS-ECO同等の味わいになります。
FyHit CS Penでグローを吸ってみた
まずは最初からついているヒートスティック専用のマウスピースを外します。
続いてシャグを詰めていきますが、ECO-Sより内部が少し狭くなっているので同量だと少し多いかもしれません。
ネオスティックだと3分割にすると適量のシャグを取り出すことができます。
シャグを詰め終わったらヒートスティック専用マウスピースを付け、さらに付属のマウスピースを上から被せます。
ここからはECO-S同様に加熱するだけで吸引が可能に。お好みによって加熱温度調整をしてみてください。
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グロー互換機ハーブスティックのまとめ
グローはネオスティックが1箱420円とアイコス(ヒートスティック:460円)より安く、また本体も安価で購入できるので加熱式たばこの中でもコスパが良いんですよね。
最近では徐々にユーザーも増えてきて、同時に「ボタンが効かなくなった」などの故障も良く聞くようになりました。
そんな方に「グロー専用の互換機はないけど、ハーブスティックで代用することができる」ことを知ってもらえれば幸いです。
ハーブスティックはグローだけでなくアイコスや紙巻きたばこも吸うことができるので、スモーカーとしては1本持っておきたいデバイスですね。
最後に、噂ですが「グロー専用の互換機も開発中」ということを聞きました。どうやら2018年の夏頃に発売されるのでは?と噂されています。
こちらの記事ではglo専用互換機の性能予想などをまとめています。
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