「受動喫煙」については何年も前から話題になっていますが、最近「受動喫煙防止対策法案」についての議論が活発化していることをご存知ですか?
簡単に言えば「非喫煙者の受動喫煙を防ぐため、飲食店での喫煙を禁止する」という法案なのですが、意見が分かれておりまとまっていないのが現状です。
実は今後の議論の展開によっては、プルームテックやアイコスに分類される「電気加熱式たばこ」も規制の対象になる可能性があります。
そうなると飲食店で楽しむことができなくなりますし、吸える場所が少なくなれば売り上げにも影響が出るなど、今後の展開に暗雲が立ち込めそうです。
そこで、ここでは『受動喫煙』がどのように非喫煙者に健康被害を与えるのか?という基本的なことから、どうして今法案の議論がなされているのか、そして何故「火を使わない・煙が出ない」と謳っているプルームテックが規制対象に入る可能性があるのかなど、もろもろについて話を進めたいと思います。
「受動喫煙」が与える健康被害とは?
紙巻きたばこに火をつけると、当然ながら煙が発生しますね。
この煙は、喫煙者が直接吸い込む「主流煙」と、火のついた先から立ち上る「副流煙」に分かれますが、副流煙には、主流煙と比べるとニコチンが2.8倍、タールが3.4倍、一酸化炭素が4.7倍も含まれています。
この副流煙と「呼出煙(喫煙者が吐き出す煙)」を合わせて「環境たばこ煙(ETS)」と呼び、この環境たばこ煙を自分の意思とは関係なく吸い込んでしまうことを「受動喫煙」と呼びます。
受動喫煙はがんや脳卒中、心筋梗塞、呼吸器疾患など様々な病気のリスクを高めるほか、妊婦や乳児の健康にも悪影響を及ぼします。
具体的に、環境たばこ煙内のそれぞれの物質が、どのような悪影響を人の身体に及ぼすかと言いますと、
・ニコチン→血圧・心拍数を上げて心臓に負担を及ぼす。
・タール→がんに罹る危険性を高め、また、がんの進行を速める。
・一酸化炭素→血液中の酸素の運搬を妨害して、心臓に負担を及ぼす。
などが挙げられます。
他にも環境たばこ煙にはアンモニアやホルムアルデヒドなどの、有害な物質が多量に含まれます。
そのため、近年世界中で受動喫煙を防止する対策が進められているのです。
なぜ今「受動喫煙防止対策法案」が議論されているの?
受動喫煙は世界中で問題になって久しいのですが、日本はこれまで対策が遅れていると言われていました。
しかし皆さんご存知のとおり、2020年に東京オリンピック・パラリンピックが開催されることが決まり、それに向けて非喫煙者の受動禁煙を防止するために、飲食店での喫煙を原則禁止する「受動喫煙防止法」の成立を目指すことになりました。
今議論がなされているのは「原則禁煙とするが、喫煙室の設置は可」とするか「一定面積以下の飲食店は喫煙可とし『喫煙』の店頭表示を義務付ける」とするかなど、「例外」をどのように考えるかといったところです。
この「受動喫煙防止対策法案」のニュースはここのところ頻繁に伝えられているため、喫煙者としてはぜひとも注目しておきたいですね。
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プルームテックが規制対象になる可能性は?
ここでようやく、プルームテックのお話に入ります。
プルームテックやアイコスをはじめとする「電気加熱式たばこ」は火を使わずに、たばこ葉由来の水蒸気「たばこベイパー」を発生させて、それを吸って楽しむものです。
たばこ葉を燃やすことがありませんから、タールや一酸化炭素などの有害物質は大幅にカットされ「煙が出ない」「においがしない」とされていますが、実はそれでも「受動喫煙防止法」の規制対象に入る可能性があるのです。
それは「電気加熱式たばこ」がまだ発売されて日が浅く、たばこベイパーが非喫煙者の身体にどのような影響を与えるか、ということがハッキリしていないことによるのです。
実際にニコチンは紙巻きたばこより少ないとは言え、含まれているのは確かですからこのあたりがポイントとなるのではないでしょうか。
少し話が逸れますが、各自治体では「路上喫煙防止条例」を施行していますが、この条例でも「電気加熱式たばこ」は指定された喫煙場所以外では吸ってはならない自治体があったり、別の自治体では「電気加熱式たばこ」条例の対象外としていたりと、見解が分かれているのが現状です。
したがってもう少し研究が進み、たばこベイパーの成分は非喫煙者に悪影響を及ぼすのか、そうでないのかがハッキリすれば、国も自治体も方針を揃えるはずです。
2020年は近い未来の話ですから、決着がつくのもそう遠いことではないでしょう。
【まとめ】
紙巻きたばこの煙は自宅で吸っていても、壁やカーテンなど様々なところににおいがつくなど、いかにも「染み付く」感じがしますよね。
これも自分が吸って楽しんでいる「主流煙」ではなく「環境たばこ煙」がそうさせるのですが、周りの非喫煙者の身体の中にも「染み付く」と思うと、やはりできる限りマナーを守って喫煙するのが良いと言えるでしょう。
プルームテックやアイコスは「周りに迷惑をかけずにたばこを楽しむ」アイテムとしてとても優れていますから、ぜひ規制対象外になってほしいものですが、こればかりは研究の結果を待つしかありません。
今後はまだどうなるかわかりませんが、きっちりと推移を見守っていきましょう。
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