火を使わないため、紙巻きタバコよりもずっとタールやニコチンの発生が少ないと言われるプルームテック。
しかし、これらがヒトの身体にとって有害であることは、皆さんご存知ですよね。
果たしてプルームテックは、本当に健康に害がないと言えるのでしょうか。
プルームテックより少し前に発売され、同様に人気を集めている電子タバコ「アイコス(iQOS)」とも比べましたので、ご覧下さい。
プルームテックのタールとニコチンは?健康への影響は?
はじめにお話しておきますが、電子タバコ・加熱式タバコにはタールやニコチンの量を表示する義務がありません。
したがって、プルームテックにどれくらいこれらが含まれているか、正確なことは申し上げられませんが、紙巻きタバコとの原理の違いから言って、どちらも相当量がカットされていることは確かです。
まずは、タールについてお話します。
プルームテック タール
タールは「有機物質の熱分解により発生する、粘り気のある黒褐色の油状液体」と定義されます。
簡単に言いますと、タバコでは「ヤニ」がそれにあたります。
紙巻きタバコではタバコ葉に含まれる有機物が燃えてタールが発生しますが、この時の燃焼温度は900℃を超すと言われます。
一方、プルームテックのような電子タバコは燃やすわけではないので、温度は300℃程度にしかならず、この温度の差がタール発生の大幅なカットに繋がっています。
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プルームテック ニコチン
次にニコチンのお話ですが、葉タバコにはもともとニコチンが含まれているため、プルームテックの「たばこカプセル」も、水蒸気が当たればニコチンが発生します。
しかしこちらも葉を燃やした時に比べたら、ほんの少量と言われています。
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現に、プルームテックを吸ってみると、香りは紙巻きタバコに近いものの、味わいはかなりスッキリとし、メンソール系ではフルーツのような甘みも感じられるため「慣れるまで時間がかかる」方もいるようです。
このことからも、紙巻きタバコとは「似て非なるもの」ということがわかりますが、たとえ少量でもタールやニコチンが発生するということは、「全く健康状態には影響がないとは言えない」ことを覚えておいた方が良いでしょう。
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アイコスとプルームテックの違いは?
アイコスとは、2015年9月にフィリップ・モリス・ジャパンから発売された加熱式電子タバコです。
充電済みのホルダーに「ヒートスティック」と呼ばれる専用タバコを装着して、そのタバコ葉を直接蒸して蒸気を発生させる仕組みですので、プルームテックとは仕組み自体が異なっています。
したがって味わいは紙巻きタバコに近く「ニコチン感」もプルームテックより重くなります。
また、アイコスはプルームテックとは異なり、吸い口が紙巻きで出来ているため「タバコを吸う感覚」が従来の紙巻きタバコと変わらないのも特徴です。
なお、プルームテックは吸うと自動的にスイッチが入って水蒸気が発生する仕組みのため、一度吸うのをやめても後でまた吸うことが出来ますが、アイコスはこのように「置いておく」ことができません。
つまり、アイコスの方がプルームテックよりも「紙巻きタバコに近い」加熱式電子タバコと言えるのではないでしょうか。
プルームテックはアイコス・グローと違って、全国販売は未だにしておりません。 関東周辺やその他主要都市ではすでにコンビニでも販売しておりますが、全国的に考えてプルームテックを気軽に購入出来 ...
プルームテックの情報まとめ!使い方や購入方法・充電やトラブル等
まとめ
プルームテックとアイコスは、仕組みは違うものの同じ加熱式電子タバコに分類されます。
普通のタバコより、タールが9割カットなので健康には良いでしょう。
実際にプルームテックをしばらく吸った後、普通のタバコを吸うと頭痛がしたりヤニクラで気持ち悪くなったりします。
タールやニコチンが少量発生するのは、本文で述べた通りです。
身体への影響を気にするのなら、この吸い方を守り「吸いすぎに注意」することも必要でしょう。